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下町ロケットのあらすじと小説の感想① [テレビ]

下町ロケットは2010年11月に小学館から発行された小説と2015年10月
から朝日新聞朝刊で連載する(土日版)
「下町ロケット2」の小説を加えた内容を脚色し放送するドラマです。

物語の後半からは、TVドラマと新聞の小説が同時に進行するという異例の試みも
楽しみなドラマですね。

私の大好きな池井戸潤の作品がTVドラマでどのように脚色演出するか、
そのあらすじと小説の感想を記していきます。

プロローグは「セイレーン」発射シーンです。

「メインエンジン・スタート。SRB点火・リフト・オフ」
セイレーンはオレンジ色の炎を噴射し、同時にもうもうたる白煙を舞い上げると、
総重量三十トンのロケットを射点から浮かび上がらせました。
そして、
「シークエンス緊急停止せよ。保安コマンド、オン」
発射後二百十二秒、セイレーンは、海へ還ったのです。発射失敗のシーンです。

佃航平(阿部寛)は宇宙科学開発機構の研究員だったが、ロケット発射の失敗の
責任で退職し、今は父親が遺した下町の中小企業の二代目社長として登場します。

2時間の特別番組、TBSは、前日の朝から夕方まで番宣していたので、
半沢直樹で大ヒットした池井戸潤小説のドラマにかける想いの強さを感じました。

物語のあらすじは小説第一章の「カウントダウン」です。
一割近くの売上高を占める京浜マシナリーから突然と取引中止を宣告されてしま
う。

大口の取引停止は大幅な減収になります。
会社の資金繰りが悪化し新たな融資が必要になり運転資金を確保するために、
経理部長の殿村(立川談春)とメインバンクである白水銀行へと向かうが新たな
融資は厳しいと言われてしまう。

【貸し渋り】
融資先の業績見込みが悪くなると都市銀行は貸し渋りをします。

日本経済はバブル崩壊後、山一証券の倒産で金融神話も崩れてしまった。
大手金融機関は統廃合の方向で進み、政府も銀行の体力強化に努め、税金を
投入しました。

しかし、中小企業はそのあおりを受けてリストラを余儀なくされ、乗り切ろう
と努力したが貸し渋りで倒産した会社は数多くありました。

私が当時、役員をしていた会社(中小企業)も運転資金の融資は厳しくなり、
新たな融資は東京都の保証協会付きになりました。

前半ドラマのあらすじ後半は、佃社長に新たな難題、ライバルのナカシマ工業が
姑息な法廷戦略の特許侵害で佃製作所を訴えてきたシーンです。

製錬潔白な佃製作所ですが大手の会社から訴えられて取引先の評判も
堕ちていき、営業成績も悪化してきました。

ナカシマ工業は裁判を長引かせ、佃製作所の体力をじわじわと奪っていく
戦略です。

窮地に立たされた佃は内外の諸問題とぶつかりながらも前に進んでいく、
その人間模様は小説、「オレたちバブル入行組」と「オレたち花のバブル組」
の主人公「半沢直樹」と同じ演出の福澤克雄がテンポよく構成しています。

ドラマの場面は、娘の事で別れた妻へ電話し相談するシーンです。

一人娘の佃利菜(土屋太鳳)は両親の離婚と父が家庭からはなれていること
でことごとく反発する高校生です。
佃は会社でも家庭でも問題を抱えています。
後半は同じ研究員だった元妻がその難題を手助けするシーンからです。







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